いきなりですがクイズです。
温泉街などの宿泊施設として存在する旅館と、
市街地での宿泊施設として存在するホテルの違いを答えなさい。
チクタクチクタクチーン!
答えは無数にあるので幾つか例を。
旅館は和風である。ホテルは洋風である。
旅館には畳がある。ホテルにはカーペットがある。
旅館は布団で寝る。ホテルはベッドで寝る。
旅館は大浴場がある。ホテルはユニットバスがある他。
たくさんの答えの中で、今回のテーマである『玄関』に関係することといえば、
旅館は靴を脱ぐ。ホテルは靴を脱がないです。
日本にあるほとんどの家では玄関で靴を脱ぎますが、
アメリカやヨーロッパの場合は靴を脱ぎません。
そんなことわかってるから早く本題に入れ!と怒りの声が聞こえてきそうなので、
玄関の話、いざスタート!
靴を脱ぐこと、それは心の鎧を脱ぐことです!
そこが家の中であるのか、家の外であるのか。
旅館では、部屋から大浴場へ行く場合や、宴会場に行く場合、
浴衣を着て、足元は旅館のスリッパなどを履いて移動します。
一方、ホテルでは、部屋からロビーに行く場合や、ラウンジに行く場合、
バスローブではなく外着に着替え、足元は靴を履いて移動します。
このことから、旅館は建物全体が家の中であり、
ホテルは客室以外は家の外になります。
気持ちを切り替えられる場所
アナタは気がついてはいないかもしれませんが、
外出時に玄関で靴を履いているとき、
今から外に出るぞ!と無意識のうちに気持ちを高めています。
これとは逆に、家に帰ってきた場合には、
玄関で靴を脱いだときに、
うちに帰ってきた!と気持ちをホッとさせています。
これら2つのことから言えること、
それは、どこまでが外で、どこからが中とするのか、
靴を脱ぐという行為でそれが決まるということなのです。
脱いだ靴はどこへ行く!
玄関では靴を脱ぎます。
では、その靴をしまう下駄箱やシューズクロークはどこに設置しましょう?
タタキに設置したい!
タタキとは玄関ドアから家の中に入った土間の部分の名前です。
外から帰ってきた靴は、泥や砂で汚れているから、
汚れはタタキよりも家の中にはいれたくない!
そんなアナタにぴったりなのが、下駄箱をタタキに設置するパターンです。
でもちょっと問題が。
外へ行くとき、下駄箱から靴を出そうとすると、
あらっ、タタキに足を1歩降ろさなくては、下駄箱から靴を取り出すことができませんねぇ。
玄関ホールに設置したい!
タタキに足をおろしたくないアナタには、
下駄箱を玄関ホールに設置するパターンがおすすめ!
汚れはお掃除すればいいのですから。
両方にまたいで設置したい!
タタキに足をおろしたくないし、お掃除も苦手なアナタにオススメなのがこのパターン。
ただし玄関のスペースに余裕があればですがね。
玄関を考える場合、靴を脱ぐことはアナタにどんな意味があるのか、
脱いだ靴はどんなしまい方をしたいのか、
それを考えてみるとアナタにとってベストな玄関が分かるでしょう。